2023年11月13日月曜日

優勝パレード楽しませて!

  CF(クラウドファンディング)しようとHP(ホームページ)を開いて驚きました。主催者が――兵庫・大阪連携「阪神タイガース、オリックス・バッファローズ優勝記念パレード」~2025年大阪・関西万博500日前!~実行委員会――となっているのです。これは引きますね。「万博てなんやね!」って誰でも思いますよね。国立博物館のCF、目標1億円が僅か1日で目標達成、結局9億円近くまで膨れ上がったのを聞いていましたから優勝パレードなら5億円なんて1週間もかからないだろうと思っていたのが案に相違してまだ8千万円にも達していないのです。マスコミは「関西人はケチやからタダやったらなんぼでも行くやろうけどお金出してまで……」などと冷やかしていますが、断固反論します。

 吉村さん、責任者はあんたや。何で万博をからますんや!維新支持層でさえ万博反対が65%もいるんやで。何が「空飛ぶタクシーや」、誰が乗るねんそんなもん、どうせ金持ちが偉そうにエエかっこするだけやんか、誰も乗りたい思てへん。何が「いのち輝く未来社会のデザイン」やね。未来なんかどうでもええねん、あしたが食ていけへんのに。こっちは38年ぶりの日本一やさかい気ィ良う僅かでも寄付さしてもらおう思てるのに一ぺんに冷めてもうたは。言わせてもろたら「兵庫・大阪」て行政の名前かて出さんでええのちがうの。そら行政の手助けなかったら実行できひんの分かってる。そやけでそれは裏にしといて阪神とオリックスだけでええのんちがうの。それやったら関西2千万人大阪兵庫で1千4百万人が黙ってるはずがないがな。

 吉村はん、あんたに責任あるんや。もし5億円集まらなんだらどうしてくれんねん、又関西人恥かくやんか。どうしてくれんねん。

 

 今週は他にも言いたいことがいっぱいあるのです。竹中はん、嘘ついたらあかんがな!

 「パレスチナ西岸地区は正常なんです。問題はガザ地区なんです。ハマスはテロです、絶対に許してはいけません」。先週(11月5日)の10チャンネル「そこまで言って委員会NP」での発言です。イスラエルが西岸地区へ違法に入植していてそれが今や50万人を超えるまでになっているのです。パレスチナの人口が約550万人(パレスチナ難民総数約640万人)でうち西岸地区は約325万人と云われていますから15%を超えるまでに達しておりこれが大きな問題になっていて今回のハマス決起の原因ともいわれているのです。賢い竹中さんですからこうした事実を知らないはずがありません。何か意図をもっての発言だったのかも知れませんが許されることではありません。イスラエル・パレスチナ問題は非常に難解かつ繊細ですから単純に「ハマスはテロだから悪い」と云ってしまうことはできないのです。イスラエルの近年の莫大な軍備増強、これがパレスチナだけでなく近東、アラブの緊張を高めていてこれが引き金になっているという考え方もあるのです。イスラエルの独善ぶりは今回のアメリカの説得を一顧だにしない姿勢にも表れていますからこの紛争の終結は極めてナイーブなのです。

 

 この週の「――委員会」はいろいろ問題があって「神宮外苑再開発問題」も本質を離れて迷走していました。再開発に賛成か反対かという問いかけに「賛成」が大勢を占めたのですが、まともだったのは、この開発が神宮側の維持管理資金不足に端を発していてなおかつ現行法規では一宗教法人に公費の投入が禁じられているからというものでした。マスコミがこれほど騒ぎ立てても神宮の維持管理費が負担力を超えている問題点をきちんと説明している番組がほとんどなかったことは今のマスコミの劣化を表しています。

 しかしだからと云ってこの環境に超高層ビジネスビルや高級マンションを何棟も建てるという解決策はなんとも知恵のない官僚的発想――ありふれた従来型の新資本主義的発想すぎます。みなさんお好きなSDGs的に考えても問題ありでしょう。

 問題の本質は、先達が100年後を見すえて樹てた「理想」をやっと実現できた途端に『破壊』することが「政治倫理」として、「行政の継続性」として許されるのかということです。大隈重信や本多静六が百年後の国民に捧げようとした「神宮(東京)の森」――彼らの理想を後人のわれわれ世代が――そのほんの一握りの行政と利益至上主義の企業人たちに『破壊』する権利があるのかということなのです。そうした「哲学」を問題の中心に据えて欲しいのです。

 衆知を集めればもっと賢くて市民の納得を得る――お金を儲けたいだけの人たちが得をする方法でない施策が導けるはずです。

 

 もうひとつは「40人学級」についてです。竹中さんだけでなく橋下さんまで嘘をついて反対したのです。そういって悪ければ「偏った意見」をさもすべての面で正しいと主張したのです。天下の竹中さんと橋下さんが自信満々に統計まで持ち出して(経済)教育学の『常識』ですというのですから多くの一般市民は「そうなのか」と信じ込むに違いありません。おふたりは自分の影響力を考えて「まちがった、または、偏った意見」は慎重に発言してほしいものです。

 たしかに「知識の習得」効果という側面では少人数学級の有効性はそんなに大きくありません。橋下さんも云っていたように「能力別学級編成」の方が学力アップします(ただし下位にランクづけられた子どもたちへの悪影響は学力アップ以上に問題があるということで現在この説は有力でなくなっています)。おかしかったのはこの説を補強するために灘校が50人以上の学級編成であることを持ち出したことです。頭のいい2%か5%を問題にしているのではなくその他の、いやむしろ学力では下位に低迷している子どもたちをどうすれば「落ちこぼれの烙印」を捺されないで人生を送れるように学校を運営するかが「40人学級」の根本問題なのです。

 認知能力と非認知能力。知能検査で測れる認知能力に対して「自信、忍耐、自立、自制、協調、共感などの私たちの心の部分である能力」を非認知能力といいます。少人数学級はこの「非認知能力」を上げるためには不可欠なのです。不登校の子どもたちが3.5%を超えた今、ということは予備軍を入れればほとんど1割近い子どもたちが今の学校に『いや!否!』を突き付けているのですから現行の学校制度は根本的に見直すべき時期に至っています。学校改革で最も手を付けやすいのが「少人数学級」です。ほかにも「画一的なカリュキラム」「一斉授業」「国定教科書の採用義務」など改革しなければならない制度の綻びは枚挙にいとまありませんがその一歩が「少人数学級」の実現であることは論を俟ちません。

 

 などなどいろいろありましたがやっぱりいちばんは、気持ちよくパレードを見たい!ですね。

 

 

 

   

 

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