お金持ちと普通の家が今よりもっとはっきりとしていた頃、「ええ氏(お金持ちで育ちのいい家の人のことを関西ではこう云っていた)」の旦那さんが『御妾さん』をもつことは割合と普通のことであった(勿論全てがそうではなかったが)。正妻さんは器量もそこそこで頭もよくキチンとしていて何より育ちのいい家から嫁いできているから品が良い、いわゆる『良妻賢母』型で文句のつけようがなくご近所の評判も悪くない。ところが妾になった女性というのが教養が乏しくだらしの無いところもあって、何より器量が正妻さんより相当劣る場合が少なくなかった(と聞いている)。あの正妻さんのどこに不満があってあんな女と、といわれるようなタイプが類型的な『御妾さん』であったようだ。
2009年11月23日月曜日
詐欺女事件
2009年11月18日水曜日
残虐への郷愁
久し振りに横浜に行ったついでに港の見える岡公園の中にある「神奈川近代文学館」へ行ってみた。これが思わぬ儲けもので興味深い資料の数々に出会った。なかでも夏目漱石の墨絵二幅には驚かされた。とても素人の手遊(てすさ)びとは思えない見事なもので、改めて昔の文人の教養の深さに感服させられた。
2009年11月1日日曜日
表現の自由
秋競馬真っ盛りである。菊花賞、天皇賞秋から暮の有馬記念へとつづくこの数ヶ月は競馬ファンにとって堪らない。馬券が的中すればもっと良いのだがほとんどの人は多分マイナスに違いない。そんなファンが頼りにする『競馬新聞』だが的中率は意外と低い。昔大川慶次郎という競馬評論家が1日の全レース的中という偉業を成し遂げたことがあったが、このような僥倖は空前絶後のことだ。