2010年6月7日月曜日

でしゃばり親爺

 公園の野球場の周りのゴミ拾いをしていると少年野球の子供たちが道一杯に広がっているのに出会った。「キミたち、道をふさがないように監督さんに言われているだろう」と注意するとシブシブ道をゆずった。ここはウォーキングの周回コースになっていて歩行訓練の人もいるので保護者に注意を促しているのだが中々指導が行き届かない。野球場の入り口近くに行くと試合前の大人のメンバーが集まっている。「タバコの吸殻、気をつけてくださいね」というと「ハイ、注意します」と、こちらは聞き分けがいい。

 カベ打ちグラウンドのトンボ掛けをに行くと壁の向こう側で『コツコツ』という音がする。覗いてみると硬球でカベ投げをしている。「キミここは硬球禁止になっているの、知ってる」「ハイ」「じゃぁ、止めなあかんね」「ハイ」。彼は少し前からきていた。私がゴミ拾いに行くのをやり過ごして投げを始めたに違いない。ひゅっとしたら彼は今まで誰にも注意されなかったのかもしれない。今日はアテがはずれたわけだが、注意されたことがイヤでもない様子なのは意外だった。

 トンボ掛けが終わってトンボを仕舞って戻ってくると中年夫婦がテニスをしていた。「あの、そっちで私やりたいんですが。トンボかけてあるでしょう」「あっ、そうですね」男性はスミマセンというように頭を下げたが女性の方は不服そうな顔をして不承不承場所を空けた。

 夕方また壁打ちグラウンドへいくと小学生と大人が並んでカベ投げをしていた。暫くすると近くでキャッチボールしていた親子が子供側に割り込んできてトスバッティングを始めた。小学生は仕方なく少しゆずるように中央寄りに移動したが窮屈でやりにくかったのか止めてヘタリこんだ。するとトスバッティングのボールが飛んできて危うく顔面に当たりそうになった。さっと身をかわしたからなんともなかったが、トスバッティングの親は「ゴメンネ」も言わずにボールを拾ってそのままバッティングをはじめた。「キミ、割り込みはダメだろう。この子にゆずってやりなさいよ」と注意すると「止めようか」と子供を促して帰っていった。

 この様子を近くのベンチで見ていた私と同年輩の3人は終始無関心をよそおっていた。

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