2011年5月23日月曜日

消えた子供店長

 東日本大震災の犠牲者が大幅に減っている。最大時3万人近かった犠牲者が今では2万5千人より下った。変なことを言っているとお思いかもしれないので詳しく述べる。3月11日の震災発生から増え続けた犠牲者(死者と安否不明者)は4月1日には29,886名に達した。連日の新聞を見て心を痛めた方も多かったに違いない。ところが4月初旬を過ぎる頃から減少に転じ5月20日現在では24,029名までになった。これは死者11,739名、安否不明者18,152名であった安否不明者が8,881名までに減じたことによる。死者が15,148名に増えたことは残念であり痛ましい事実であるが9,271名の安否が明らかになり5,857名の生存が確認されたことを誠に喜ばしく感じる。この間の自衛隊を初め警察、消防、地元行政の方々やボランティアの方のご努力は大変なものであったろう。海外の支援も大きな力になったに違いない。まだまだ作業は維持・継続されなければならないからご苦労は大変だと思うが、避難されている被災者の方々共々ご健康を心からお祈り申上げる。
 一方で政治の体たらくは目を覆うばかりであるが今日は触れないことにする。

 丁度震災がテレビの番組改変期に相当したこともあるのだろうが、自粛が解けて広告が流れ始めるとあれほど画面を賑わしていた『子供店長』がパッタリ姿を見せなくなっていた。事情は分からないが結果として又「タレントの使い捨て」かと、頑是無い子供店長に憐れを感じる。考えてみればここ10年近い間に何人のテレビタレントが「使い捨て」られていることか。一般人も少しはテレビ界のことをしるようになっているから「あぁ、このタレントは今年限りだな」と分かる。大人タレントなら「随分と稼いでいるからまぁいいか」と突き放すこともできるが子供はそうはいかない。親や所属しているタレント事務所はさておいて当人たる「子供店長」の行く末を考えると暗澹たる気持ちに襲われる。願わくば彼の健全な成長を願って止まない。

 「TV局⇒広告会社⇒タレント事務所」とテレビを作る中心勢力は変遷してきたがそれとともにテレビは面白くなくなってきた。大金をかけ―国民にも大変な負担を強いたデジタル化は生かせるのだろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿