2011年6月6日月曜日

Let's try again

 「 Let‘s try again」を聴いた(視た)。これは歌手の桑田桂祐が東日本大震災の犠牲者の鎮魂と被災者の支援のために作詞作曲し所属する事務所アミューズのタレントを総動員して制作したもので、CDとDVD1セットで1300円、利益のすべてが義捐金になる。
製作現場をドキュメントした映像がDVDになっていてこれを視ると桑田桂祐という歌手がいかに優れたプロデューサーでありディレクターであるかということが分かる。それと同時に出演している歌手とタレントがそれぞれ一定以上の水準をキープしているから短時日で制作されたにもかかわらず素晴らしい作品になっている。

 桑田桂祐は30年近く日本軽音楽界のリーダーとして存在し、音楽事務所アミューズはそんな彼に心酔した歌手が参集してできている。そうした背景があるからこの作品の実際の製作日数は僅か3日であるにもかかわらず30数組60人近い歌手・タレントがそれぞれの才能、もしくは持ち味以上のものをだし、桑田のメインテーマに各歌手のメガヒット曲を重ね合わせた軽快で楽しい作品になっている。「Let’s try again」は間違いなく聞く者の心に『湧き上がる力』を植えつけてくれる。

 桑田桂祐がカリスマ的な歌手であり制作者であるから福山雅治やBEGIN、ポルノグラフィティといった錚々たるメンバーが違和感なく融合している。優れた制作者の創った楽曲を絶対的なプロデューサーがメンバーを組織しカリスマ・ディレクターが演出すれば、メンバーの持てる力以上の最高を引き出して素晴らしい作品を仕上げることができるのだ。

 翻って我国の政治状況は目を覆うばかりの惨状で絶望感に襲われてしまう。ここまで劣化した政治がつづいてしまうと現在の政治システムは機能できていないと断定しても間違いあるまい。
そこで提案だがマスコミ総動員して「現在の衆参両院の議員で、選びうる限りのベストメンバーの震災復興挙国一致内閣」を組閣して欲しい。そしてそれを一斉に国民に提示して欲しい。党派やキャリアを超越して「社会の木鐸」としての矜持をもって選んで欲しい。そして世論を喚起しこの国難を乗り越えるために政治を望ましい方向に善導してほしい。

 もう、永田町と霞ヶ関だけに日本の政治を任せておけない!

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