2013年4月7日日曜日

競馬と騎手の関係

  先日京阪電車で。途中から私の隣にひとりの女性がフワリと座ったとき幽かに「樟脳」の匂いがした。アレは決して「タンスニゴン」ではなかったし、今はやりのウォークインクローゼットでなく洋服箪笥の抽き出しに重ねて仕舞われていた春物のブラウスとフレアスカートの樟脳の香りであったと思う。顔を上げて彼女を覗うのを憚ったので幾つくらいのどんなひとなのか知らないうちに降りていってしまったが、柔美な女性に思われて少しばかり嬉しい気分だった。

 春である、桜花賞の季節が又巡ってきた。今年は百花繚乱で大混戦が予想されている。こんな時は騎手に重きを置いて馬券を買ってみるのも面白い。
騎手を中心に競馬を見るようになったのは10年ほど前からであるがここ数年は福永祐一と浜中俊に注目していた。福永はご存知天才騎手福永洋一の息子さんだが一昨年やっと父の名声の重さを乗り越えてリーディングジョッキーになった。浜中も成長著しく昨年福永に変わって最多勝利を挙げたが残念なことにGⅠの勝ち鞍がなかった。しかし今年は早々にフェブラリーステークスをグレープブランデーで勝って幸先の良いスタートきっている。
 JRAのレース数は年間3400位であるが勝利数トップ20の騎手で勝ち鞍の約50%を占めている(2011年1647勝、2012年1690勝)。中央開催(東京・中山・京都・阪神)と同時に行われる地方の競馬場のいわゆる裏開催レースを除くと約2700レースになりトップ20の勝率は60%以上に跳ね上がる。桜花賞のようなGⅠレースの殆どは中央開催で行われ騎乗騎手の多くはトップ20のことが多いからGⅠレースをトップ20中心に勝ち馬検討を行っても決して無謀ではない。

 今年の桜花賞の特徴は例年(?)のことながら関東馬が18頭中6頭と少ないことで、従ってリーディング上位の蛯名、横山典、内田等に騎乗馬がない。もうひとつの攪乱要因はM.デムーロ騎手の急遽の参戦だ。短期免許を取得して5月5日まで騎乗することになったがタイミングが如何にも桜花賞狙いの感じがして不気味である。更に2010年怪我で長期離脱して以来低迷を続けていた武豊騎手がようやく本格復帰し先週も海外遠征をこなしていたから今年は目が離せない。
 有力馬をピックアップすると③クラウンロゼ(三浦皇成)⑥ローブティサージュ(秋山)⑬クロフネサプライズ(武豊)⑤ウインプリメーラ(和田竜二)⑭レッドオーヴァル(M.デムーロ)⑱メイショウマンボ(武幸四郎)⑮ナンシーシャイン(大野)⑯ジーニマジック(川田)にディープインパクトの異父妹⑫トーセンソレイユ(シュタルケ)が挙げられる。これ以外のトップ20騎手の騎乗馬では⑰コレクターアイテム(浜中)に注目。④サンブルエミューズは力不足と思うが岩田が怖い。

 今年の注目騎手は三浦皇成、川田将雅の若手に復活武豊騎手と考えているので最有力は③クラウンロゼ⑬クロフネサプライズ。次位が⑭レッドオーヴァル⑱メイショウマンボ。押えは⑥ローブティサージュ⑯ジーニマジック⑰コレクターアイテムに⑫トーセンソレイユを加える。混戦必至だからこれ以上手を広げるのは得策ではないが、やっぱり岩田は怖いか?

 それにしても外人騎手と地方競馬出身騎手は強い。中央競馬生え抜き騎手よ、頑張れ!

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