2015年4月6日月曜日

「サンゴ礁のなみだ」と「戦後70年宣言」

サンゴ礁のなみだ
 
たかだかサンゴ礁が破壊されるのと国防とドッチが大事やねん!
こんなことも分らんのか!!
アホ!ボケ!カス!
テレビという公共の電波でこう喚きちらしたヒトがいました
野卑な関西弁で独断的な言辞を弄する
彼は「テレビ放送局」で珍重され
週に何度もテレビの画面をにぎわしています
 
しかし「サンゴ礁」と「国防」は比較可能なのだろうか?
もしそれを認めるなら
2001年アフガニスタンのバーミヤン磨崖仏を破壊したターリバーンと
2014年イラクのニルムド遺跡を破壊したイスラム過激派ISと
同じレベルにならないか?
我が文明先進国『日本』が!
 
たかだか100年もない国防という「視点」
何世紀 何千年の時間の造物 「サンゴ礁」
国防は1世紀の間に何度も組み替えられる
サンゴ礁は一度壊すと再生に途方もない時間がかかる
 
辺野古の「国防」は
沖縄の人たちが「NO!」を突きつけた!
知事も 国会議員も
「反国防」陣から選ばれた!
この『民意』を「アホ!ボケ!カス!」で無視していいのか!
 
彼は「福島原発事故」の半年前
歌手加藤登紀子さんの
「原発ってそんなに安全なのですか?」という問いかけに
「十分な管理をすれば原発ほど安全でクリーンなものはないんです
今どき そんなことも知らないのか!」と
例の野卑で雑駁なもの言いで『罵倒』したのです
3.11後
彼も それを放送した番組も
加藤さんに「陳謝」していません
 
150年前
「廃仏毀釈」という文化破壊をしました
いまだに世界中で
我が国の文化度を推し量る物差しにされています
100年後
今度の暴挙を
「サンゴ礁のなみだ」と
世界の人たちに
「蔑(さげす)まれる」ことになるのでしょうか?
 
 
私の「戦後70年宣言」
 
 連載をはじめて10年目を迎えた。2006年4、大学のクラブの先輩に頼まれて気易く引き受けたものがまさかこんなに長く続くことになるとは思っても見なかった専門家でない素人の生活者としての視点を忘れずに「書くこと」と「書き方」を手探りで修業しながら読むことで書く力鍛えられてきた。「書かなければならない」という緊張感にアンテナの感度が研ぎ澄まされた。
 
 読書をするうえでA.ショーペンハウアー(「読書について」)の次の言葉は力になった。
 読書するとは、自分でものを考えずに、代わりに他人に考えてもらうことだ。悪書は知性を毒し、精神をそこなう。/良書を読むための条件は、悪書を読まないことだ。思想体系がないと、何事に対しても公正な関心を寄せることができず、そのため本を読んでも、なにも身につかない。なにひとつ記憶にとどめておけないのだ。
 思索のうえで最も影響を受けたのは佐和隆光氏の「保守とは私権の制限を最小限に保つ考え方である」というであった。
 読書を通じて新たな思想に出会ったとき、未知の事象を報道で知ってどう納まりをつけていいか戸惑ったときなど、このふたつの教えに恩恵を受けた
 
 コラムを書く過程で徐々に思索が収斂していくつかのまとまりになったので次に記してみたい。(《 》内はコラムのタイトルと掲載日を示す)。
 
1. 「一票の格差」は表面的な選挙制度上の是正規定と読むのではなく、そうした歪んだ国家経営を戒めていると捉えるべきである。
  《地方分権を歴史的に考えてみる2014.5.6》《映画「家族」の訴えるもの2015.3.17
2. アメリカ経済の成功は第二次世界大戦で本土を壊滅されなかったことによる供給力の温存というアドバンテージを除去して考えれば表面的な数字を相当低く修正する必要があるのではないか。加えて移民等による労働投入量も考慮外におけばその修正値は更に低下して考える必要がある。
  《老いらくの管見2014.2.17
3. 中国の成長力低下は1人当GDPの少なさ比して過剰な軍事支出が大きく影響がしているとみるべきである。
  《中国を考える2015.1.15
4. 余りにも単純な仮定であるが、中国とインドの1人当GDPを現在の高所得国並みの2万ドルに向上させるためには地球が4個も5個も必要になる。貧しさからの解放を経済の中心的課題と考えるなら先進諸国は「有限資源」の優先利用権を発展途上国に譲るべきでありそれに適う経済制度を考案するのが21世紀の経済学のメイン・テーマにるべきである。そしてそれは「競争と成長」の経済ではなく      「総合と調和」の経済になるだろう。
  《明治維新の目指したもの2014.11.10
5. 成長は「戦争の世紀」であった二十世紀の遺物である。
  《12月2日に思う2014.12.8
6. 明治維新以来我が国の追及してきた近代化―西欧化は「地下鉄サリン事件」で精神的に、「3.11東日本大震災・福島原発事故」で物質的に否定された。
  《明治維新の目指したもの》《12月2日に思う》
7. これだけ脆弱な技術(インターネット)に国や企業、個人の情報やシステムを委ねる愚かさは廃棄物処理や廃炉の技術も未完成なうちに実用化に踏み出した「原発」と同じではないのか。
  《インターネットと原発2.15.2.2
8. 老人医療は既存の西洋医学には馴染まない。高齢化が一般化した現状は検査をして専門科に割り振るというシステムからはみ出した部分が多すぎる。こうした領域をすくい上げる取り組みを早急に進めない限り医療費の膨張は防げないであろう。
  《「不老不死」の生き方2014.8.18
                                                    (以下つづく)
 

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