平成23年に地上波テレビがデジタルに切り替わってから早4年になるが一向にテレビ局はその特徴を生かしていないし面白い番組も出てこない。随分高い買い物になった、と思っている人も多いに違いない。そんな中で少しでもデジタルテレビを楽しむ方法を「アナログ人間」なりに考えてみたのでご披露したい。
「録画が録画中でも再生できる」ことを知っている人はどれ位いるだろう。このことを知っておれば、楽しんでいる番組の途中で中座して一番好いところを見逃したという残念な結果が防げる。ひとつは最初から録画しておいて再生する方法だが、席を立つ時に番組表を開いて録画するのでも良い。後の方法なら中座したところから再生できるが、番組最初から録画しておくと早送りで途切れたところへ頭出しする面倒さがある。こんな場合は「S(サブメニュー)」ボタンを押して「チャプター一覧へ」をクリックして該当箇所のチャプターを見出し再生する方法がある。
「録画」はコマーシャル(CM)の多い番組をCM飛ばしで楽しむ場合でも重宝する。例えばCMが余りに多く興が削がれ白ける日曜朝4チャンネルのニュースショーやBSの再放送ドラマなどは先ず15分ほど録画してから再生して「CM飛ばし」で番組を楽しめば「イライラ解消」できる。どちらかと言えばCM好きな方だが再放送ドラマのCMは煩わしい限りである。
CM飛ばしだけでなく録画機能はデジタルテレビを楽しむ必須アイテムである。
その「録画」だが「採り貯め」して録画容量がパンクすることも少なくない。そんな場合は「S」ボタンの「チャプター(一覧へ)」機能を活用すると便利だ。多くの番組は幾つかのチャプターで構成されている。音楽番組は録画を残しておきたい番組のトップだが、全部ではなく何曲かを残しておきたいことが多い。そんなとき幾つかに分割されているチャプターの内から必要なものだけを残してその他のチャプターを消去すれば録画残量の節約ができる。
この「S」ボタンは他にも「先頭から再生」「つづきから再生」「番組編集」など便利な機能があり特に編集機能の「番組名編集」を便利に使っている。クラシック番組などでで何時間かの放送で1曲だけが残しておきたいのだが曲名がタイトルになっていないので録画ストックから探すのに苦労することが多い。そんな場合タイトルを曲名に変更すれば問題は解決するのだが、いかんせん編集作業が面倒なのが残念だ。
デジタル放送で最も活かされなければならない機能は「d(データ)」ボタンだろうが余り活用していない。「気象情報」の「各地の天気」で「よく行く場所」を予め登録しておくと簡単にその地域の予報が検索できて重宝する。営業の仕事をしている人など特に便利だろう。
現在この「d」機能で最も有り難い放送は土、日曜日放送のBS11チャンネル「BSイレブン競馬中継」である。出馬表、オッズ、配当など競馬ファンの欲しい情報がほとんど「d」ボタンで見ることができる。他局の競馬放送にこのサービスがないのが不思議でならない。競馬に限らずスポーツ放送で「d」ボタンに求める最も基本的なものはその競技に関するデーターのはずだがほとんどの放送でそのデータがない。その代わりに「ポイント」とかその局の番組宣伝など「視聴者志向」ではなく「局志向」のデータばかりだ。「d」機能を活用して番組を面白くしようという姿勢がまだまだ希薄であるように感じる。
ところでフジテレビ日曜日深夜放送の「ヨルタモリ」が9月20日で打ち切りになるらしい。これで又大人の番組がひとつ姿を消す。「相変わらずキッズと若者向けに固執し(日経『私の履歴書・倉本聡』27.8.31より)」た番組が多すぎる。「朝のシルバータイム(朝6時から8時まで)に良質のドラマをつくれば喜んでみる高齢者は多いはずだ。なぜなら老人は朝5時半か6時に起きて8時ごろまですることがない。僕がそうなのであるように」とも彼は提案している。
テレビ局のおとなの皆さん、もっとテレビを見てください。テレビ面白いですか?
「d」ボタンを使ってください、欲しい情報が検索できますか。「BSイレブン競馬中継」を参考に「d」機能をもっと使い勝手のいいものにしてください。
テレビはモットモット面白いものです。期待しています。なにしろ暇ですから…。
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